2015年、当時のKTM JAPAN社長のご依頼で製作した車両です。ノーマルRC8をお預かりして、まずは街乗りからサーキットまで乗り込んでカスタムプランを検討。特にサーキット走行は最高に楽しい車両です。基本ディメンションは変更せずポテンシャルはそのままに、カジュアルな格好で街中を流してカフェに乗りつけてもサマになる「ネオカフェレーサー」をコンセプトとしました。現代的なスーパースポーツをカスタムする場合にネックになるのが、大きなラジエター。単純にカウルを外しただけだと、どうしてもそれが目立ってしまい不恰好になることが多く頭を悩ませました。そして思い付いたのが、アルミのラジエターシュラウド。万一の転倒滑走でもラジエターを守るガードにもなりますし、このマシンの大きなアイキャッチにもなりました。タンク、シート、シートレールもアルミで製作。エキゾーストはチタン等長2in1を製作。大パワーのツインエンジンはその音量も大きく、サイレンサーは2個としています。これらの変更で大幅な軽量化も達成。乗っても眺めても楽しいマシンに仕上がりました。こちらの車両は2015年 Yokohama Hot Rod Custom ShowでBest Motocycle Europeanアワードをいただき、数々のメディアにも取り上げられました。

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↑photo/Aki Kusudo