
2016年に自分がLegend of Classicレースに参戦するために製作したレーサーです。古くはタイムトンネル、そしてタイムトンネルが無くなりLegend of Classicが始まってからもずっとレース参戦してきましたが、2014年に東京から八ヶ岳に移住し46worksをスタートして約2年ほど、レース参戦を中断していました。しかしやはりレースに参戦したい!ということで製作。ベースはアメリカから輸入した、フレームにかろうじてクランクケースと足回りがついているだけ、という1970年式R75/5です。その前後が大変忙しかったのもあり、そして自分のバイクでもあるので時間がかけられず突貫で1ヶ月弱で組み上げて、外装も黒と白を混ぜただけのグレーで自家塗装。なんとかレース前日の練習走行に間に合わせ筑波サーキットでシェイクダウン。ちょっとした不具合や手直しのために筑波から八ヶ岳まで一旦帰って修正し、翌日のレースに参戦しました。なんとその初参戦のレースで優勝することができたのは、苦しくも嬉しい思い出です。当初カウルレスだったのですが、数年後に富士スピードウェイでの最高速アップのためにカウルを装着、その他細々と進化をして現在の姿になっています。エンジンは1000ccに排気量アップし、ハイカム、ハイコンプピストン、ビッグバルブ、燃焼室加工、インテークポート角度変更、CRキャブ、後年式の軽量フライホイール、クロスミッション、点火系は2024年にJAM Japanさんのご協力によりPerformance Electronicsの点火システムを導入。回転数やアクセル開度に応じた点火時期を細かくセットアップ可能で、さらにシーケンシャル点火としパフォーマンスアップを実現しました。2025年現在、筑波サーキットでのベストタイムは1’08.618。何度も表彰台に導いてくれた、かけがえのない相棒です。
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走行写真/potsupujinteng